- Premiere Proで動画にテロップを入れる方法がわからない
- Premiere Proの文字ツールを使いこなせない
- Premiere Proで見栄えの良いテロップを作るコツを知りたい
動画のテロップ作成をしたいけれど、Premiere Proを使いこなせるか悩んでいませんか?この記事では、Premiere Proで動画にテロップを入れる方法やテロップの編集方法、フォントの選び方などを解説します。
記事を読めば、動画初心者でもPremiere Proで見栄えの良いテロップを作成できます。Premiere Proでテロップを入れる方法はエッセンシャルグラフィックスパネルや文字起こし機能、Photoshopです。Premiere Proの機能を活用して、正確なテロップを入れた動画を作りましょう。
Premiere Proでテロップを入れる方法

Premiere Proでテロップを入れる際に役立つ以下の方法を解説します。
- エッセンシャルグラフィックスを活用する
- 文字起こし機能を使用する
- Photoshopを利用する
エッセンシャルグラフィックスを活用する
Premiere Proでテロップを入れる際の最も効率的なツールで、エッセンシャルグラフィックスは初心者でも直感的に操作できます。エッセンシャルグラフィックスで入力したテロップは、パネル内で簡単に編集できます。
エッセンシャルグラフィックスでは以下の調整が可能です。
- フォントの変更
- テキストの色
- アウトラインや影
- 画面上の位置
Premiere Proのアライメント機能を利用すると、画面の中央や上下左右などにテキストを簡単に配置できます。Premiere Proにはさまざまなテロップのテンプレートが用意されているので、短時間で専門的なテロップが作成できます。
作成したテロップの表示時間はタイムライン上でドラッグして簡単に調整可能です。よく使うテロップのスタイルはプロジェクトパネルに保存しておくと、繰り返し使用できるので作業効率が大幅に向上します。
Premiere Proのレスポンシブデザイン機能を使えば、異なる画面サイズに対応したテロップも自動調整されます。Premiere ProはYouTubeだけでなく、TikTokなど複数のプラットフォームに対応した動画編集も可能です。
» Premiere Proの使い方を基本操作から実践的なテクニックまで解説!
文字起こし機能を使用する

Premiere Proのバージョン15.0以降なら、簡単に文字起こし機能の利用が可能です。文字起こし機能を使えば、動画内の音声を自動的にテキスト化できるので、テロップ作成の時間を大幅に短縮できます。
Premiere Proの「ウィンドウ」メニューから「文字起こし」を選択するだけで開始できるため、初心者でも簡単に使えます。Premiere Proの自動文字起こしの精度は約80%と高いですが、完璧ではないため、文字起こし後は手動で修正が必要です。
英語など他言語の動画でも、Premiere Proの言語設定を変更すれば文字起こし機能を使用できます。
» Premiere Proの文字起こし機能を活用して編集作業を効率化!
Photoshopを利用する
Photoshopを使えば透過PNGでテロップを作成できるため、Premiere Proでデザイン性の高いテキストを追加できます。縁取りや影などのレイヤースタイルを適用すると、背景に関係なく読みやすいテロップを簡単に作れることがPhotoshopの魅力です。
Photoshopの活用方法としては、以下のテクニックが効果的です。
- レイヤースタイルの活用
- テンプレートの作成
- 複数のテキストレイヤーの組み合わせ
- スマートオブジェクトの活用
- 素材の切り抜きや合成
テロップのクオリティは視聴者の印象を左右するので、Photoshopの基本操作を覚えておくことが重要です。
» テロップで動画再生数UP!編集のコツとテクニック
Premiere Proでのテロップの編集方法

Premiere Proでのテロップ編集は動画の完成度を高める重要なスキルです。Premiere Proを使った以下の編集方法を紹介します。
- テロップの位置を移動する方法
- テロップの表示時間を調整する方法
テロップの位置を移動する方法
Premiere Proでテロップの位置を移動する方法を覚えると、視聴者に伝わりやすい動画を作れます。Premiere Proでテロップの位置を移動するには、以下の手順で変更できます。
- 選択ツールをクリック
- 移動したいテロップをクリック
- テロップをドラッグする
細かい調整が必要な場合は、エッセンシャルグラフィックスの「位置」パラメータで数値を入力すると正確な配置が可能です。複数のテロップを同時に移動したい場合は、Shiftキーを押しながら複数のテキストを選択するか、グループ化して移動します。
テロップの位置を時間とともに変化させたい場合は、Premiere Proのタイムライン上の異なる時点で位置を変更するだけです。正確な配置が必要な場合は、Premiere Proの「表示」メニューから「グリッド表示」をオンにすると便利です。
テロップの表示時間を調整する方法
Premiere Proでテロップの表示時間を調整することは、視聴者が理解しやすい動画を作るために重要です。テロップの表示時間が短すぎると読み切れず、長すぎると冗長に感じられてしまいます。
動画編集初心者の方には、Premiere Proのタイムライン上でテロップの端をドラッグする方法がおすすめです。より正確にテロップの時間を設定したい場合は、エフェクトコントロールパネルで数値を入力すると0.1秒単位で調整ができます。
動画内の音声に合わせてテロップを表示させたい場合は、マーカー機能を活用すると便利です。
【ジャンル別】テロップに向いているフォントの選び方

Premiere Proでテロップに向いているフォントの選び方を、以下のジャンル別に解説します。
- ニュース
- エンターテインメント
- 教育
ニュース
ニュース系の動画では、基本的に信頼感や公正さを感じさせるフォントを使いましょう。Premiere Proでニュース系動画にテロップを入れる際は、以下の特徴を持つフォントがおすすめです。
- 太めで読みやすい
- 癖がなく信頼感がある
- 漢字やカタカナが崩れずはっきり見える
テロップの視認性を高めるには縁取りやシャドウ、背景の帯(黒・紺・白)などを併用しましょう。
エンターテインメント

エンターテインメント向けテロップには、基本的にポップでかわいいフォントを使いましょう。Premiere Proで使える以下のフォントを選ぶと、エンターテインメント系動画の雰囲気にマッチします。
- UDデジタル教科書体:読みやすさと親しみやすさのバランスが良い
- じゅん501:手書き風で温かみがある
- あずきフォント:カジュアルで親しみやすい
Premiere Proでテロップの表現力を高めるには、太字や斜体の活用も効果的です。感情表現を豊かにするためにはテロップに複数の色を使い分けると、視聴者の印象に残りやすくなります。視聴者の興味を引きつけるには、吹き出しやアイコンと組み合わせてキャラクター性を出しましょう。
声のトーンや大きさを表現したい場合は、Premiere Proでテロップのサイズやフォントを変えると効果的です。
教育
教育系動画のテロップには、視聴者の学習効果を最大化する工夫が必要です。Premiere Proで教育動画のテロップを入れる際は、以下のポイントを押さえることが重要です。
- 明朝体やゴシック体
- 文字サイズ14pt以上
- 重要概念の強調
- 適切なコントラスト
- 箇条書きの活用
子ども向けの教育コンテンツの場合はポップで親しみやすいフォントも効果的ですが、読みやすさも損なわないよう注意が必要です。
テロップに使えるエフェクトとアニメーションの設定方法

テロップにエフェクトやアニメーションを加えると視聴者の注目を集め、メッセージをより印象的に表現できます。Premiere Proでテロップに使えるエフェクトやアニメーションの設定方法について解説します。
エフェクトの設定方法
Premiere Proでテロップにエフェクトを追加する方法は簡単で、初心者でも短時間でプロのように仕上げられます。エフェクトを適用するにはエフェクトパネルから使いたいエフェクトを選び、テロップにドラッグ&ドロップするだけです。
エフェクトの調整はエフェクトコントロールパネルで可能なので、好みの見た目になるまで調整してください。Premiere Proでテロップに使えるエフェクトは主に以下のとおりです。
- ドロップシャドウ
- ブラー
- グロー
- ストローク
Premiere Proで適用したエフェクトはいつでも「エフェクトコントロール」パネルから編集可能なので、安心して調整できます。
» Premiere Proのエフェクトを基本から応用まで解説!
アニメーションの設定方法
Premiere Proでのテロップアニメーション設定は、主にキーフレームを使って行います。Premiere Proのキーフレームを使うと、不透明度・位置・スケールなどを時間経過とともに変化させられます。
Premiere Proのフェードイン/アウト機能は、テロップの表示・非表示を自然に演出できる基本的なアニメーションです。Premiere Proのスライドインは「変形」設定を使って、画面外からテロップを滑り込むように表示できます。
モーショングラフィックステンプレートを活用すると、Premiere Proで一度設定したアニメーションを他のプロジェクトでも再利用できます。
Premiere Proでテロップを入れるときの注意点

Premiere Proでテロップを入れるときは、以下の2点に注意しましょう。
- セーフマージン内にテロップを配置する
- 詰め込みすぎないようにする
セーフマージン内にテロップを配置する
Premiere Proではテロップをセーフマージンに収めると、端末が変わっても欠けずに表示されて視認性が保たれます。セーフマージンとは画面の端から約10%内側の領域を指し、どのようなデバイスでも情報が欠けることなく視聴可能な範囲です。
Premiere Proでは「表示」メニューから「セーフマージン」を選択すると、セーフマージンを表示できます。
詰め込みすぎないようにする
Premiere Proでテロップを入れる際は情報を詰め込みすぎず、視聴者が快適に受け取れる量を意識しましょう。Premiere Proでテロップを入れる際は、次のポイントに注意してください。
- テロップは2〜3行程度にする
- 1行当たり20文字前後にする
- 表示するのは重要情報のみに絞る
- 適切な表示時間を確保する
- フォントサイズ16pt以上にする
長い説明が必要な場合は複数のテロップに分割するか、図解やグラフィックと組み合わせると効果的です。
Premiere Proでテロップを入れるときによくあるトラブルと対処法

Premiere Proでテロップを入れるときによくあるトラブルは以下のとおりです。
- テロップに文字が表示されない
- テロップの位置がずれる
- エッセンシャルグラフィックスが動作しない
文字が表示されない
Premiere Proで文字が表示されない際に考えられる主な原因は以下のとおりです。
- テキストレイヤーの設定が非表示になっている
- テロップがシーケンス範囲外に配置されている
- テロップが背景と同色になっている
- オパシティ(透明度)が低く設定されている
文字が表示されないときは、Premiere Proのテキストレイヤーの表示設定を確認してください。タイムラインのEye(目)アイコンがオフになっていると、Premiere Proではテキストが非表示になります。テロップがPremiere Proのシーケンス範囲内に設置されているか再度確認しましょう。
すべてを確認しても問題がない場合は、パネルの再読み込みやPremiere Proの再起動を試してください。
位置がずれる

Premiere Proでテロップの位置がずれる主な原因は以下のとおりです。
- マスターサイズとシーケンスサイズの不一致
- モニター解像度とプレビューウィンドウのサイズ差
- エクスポート設定とシーケンス設定の不一致
- スケールやアスペクト比の設定ミス
- 異なる環境での編集作業
Premiere Proのバージョンの違いも位置ずれの原因になることがあります。テロップの位置ずれの修正方法としては、テロップの位置のリセットや手動調整が効果的です。
エッセンシャルグラフィックスが動作しない
エッセンシャルグラフィックスが動作しない場合、最初に試すべき対処法はPremiere Proを再起動することです。Premiere Proの再起動で解決しない場合は以下の対処法も順に試してください。
- グラフィックドライバーを更新する
- 他のアプリケーションを閉じる
- キャッシュをクリアする
- GPUアクセラレーション設定を確認する
特定のプロジェクトだけで問題が発生する場合は、新規プロジェクトを作成して素材を移行することで解決できることもあります。動画編集は処理が重いため、Premiere Proの推奨スペックを満たしているかも確認してください。
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まとめ

Premiere Proでのテロップ入れは、初心者でも簡単に習得できるスキルです。エッセンシャルグラフィックスや文字起こし機能、Photoshopなどを使いこなせば、テロップ入れの作業効率が上がります。
Premiere Proでテロップを入れる際は、目的に合わせたフォント選びやエフェクト・アニメーションの活用が重要です。Premiere Proを使うときはセーフマージン内にテロップを配置し、文字は詰め込みすぎないように注意しましょう。
Premiere Proの編集スキルを磨けば、場所や時間を選ばず安定した副収入を得ることも可能です。
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