動画編集でアニメーションの作り方がわかりません。
プロが使っているツールと作り方を紹介します!
アニメーションを作りたいと思っても、何から始めれば良いのかわからない人は多いのでは?
アニメーションの制作にはさまざまな道具や技術、基本の理解が必要です。
本記事では、アニメーション作りに必要なツールや作り方、役立つ技術などを解説します。
- アニメーションに必要なツール
- アニメーションの作り方
- 役立つテクニック
- アニメーションに関するよくある質問
記事を読めば、初心者でもアニメーション制作の第一歩を踏み出すことが可能です。
アニメーションの制作プロセスやツール、技術を理解して自分だけのアニメーションを作りましょう。
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アニメーション作りに必要なツール
動画編集においてアニメーションが作れれば、ビデオカメラなどで撮影しなくても動画制作が可能です。
実写以外の要素を取り入れることで作成できる動画の幅も広がります。
アニメーションを活用して動画のクオリティを上げましょう。
アニメーション作りに必要なツールは、以下のとおりです。
- パソコン
- スマホ・タブレット
- ペンタブ
- スケッチブック・鉛筆
- パソコン用ソフト
- スマホ・タブレット用アプリ
パソコン
アニメーション作りには高性能なパソコンが必要です。高い処理能力と大容量のストレージがあると、作業がスムーズに進みます。
ディテールまで確認できるディスプレイを使用すると、高品質なアニメーションが作成できます。アニメーション作りに最適なパソコンのスペックは、以下のとおりです。
- 高性能なCPU(例:Intel Core i7以上)
- 十分なメモリ(最低16GB推奨)
- 高解像度ディスプレイ(4K対応など)
- 大容量のストレージ(SSD推奨、最低512GB以上)
- グラフィックボード(例:NVIDIA GeForce RTXシリーズ)
- 適切な冷却システム
- 複数のUSBポートやThunderboltポート
- 最新のOS(Windows 10/11またはmacOS)
- バッテリー寿命が長いノートパソコン
- 高速なインターネット接続環境
スムーズで効率的な制作を可能にするためにも、アニメーション制作においてパソコンは欠かせません。
MacならM2チップ以上のハイスペックがおすすめです。
Apple製品は認定整備済み品で購入できれば割安なので在庫があるかチェックしましょう。
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スマホ・タブレット
アニメーション作りにスマホやタブレットを使うメリットは、以下のとおりです。
- どこでも作業ができる
- 多くのモデルがペン入力に対応している
- 高解像度ディスプレイを備えている
- アニメーション作成アプリに対応している
- 専用ソフトのインストールが必要ない
- バッテリーの持ちが良い
- タッチ操作が直感的で使いやすい
- クラウドストレージと連携しやすい
作成したアニメーションは簡単にSNSでシェアや公開ができるので、作品を広く知ってもらえます。
一般的に、10.9インチ以上の大画面や16:9または4:3のアスペクト比が動画編集に適しています。
大きな画面なら細かい編集や全体の構成が見やすくなって作業効率が改善できます。
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ペンタブ
ペンタブを使うことで、ペンで描いたような繊細な描写が可能です。ショートカットキーやワイヤレス機能を活用すれば、作業効率が向上します。液晶タブレットは画面に直接描けるので、紙に描く感覚で作業できます。
対応ソフトウェアが多様で、初心者からプロのイラストレーターまで、幅広い用途へ対応が可能です。持ち運びしやすいコンパクトなモデルもあり、長時間の使用でも疲れにくい点が多くのユーザーに評価されています。ペンタブを選ぶ際は、ソフトウェアと相性が良いモデルを選びましょう。
スケッチブック・鉛筆
スケッチブックは、思いついたデザインやシーンをすぐに形にできます。持ち運びもしやすいので、外出先でもインスピレーションを逃さずに描き留められます。キャラクターや背景の細かな部分まで詳細に描き込め、消しゴムで簡単な修正も可能です。
細かい線を描くには硬めの鉛筆(HB)、濃い線を描くには柔らかめの鉛筆(2B)がおすすめです。スケッチブックの紙質も描き心地に影響します。粗めの紙は鉛筆の線がしっかりと乗るため、描きやすいです。
パソコン用ソフト
パソコン用ソフトを使うと、手描きでは難しい細かい調整やエフェクトを簡単に追加できます。
アニメーションの制作に使われるソフトウェアは以下のとおりです。
- AdobeAnimate
- ToonBoomHarmony
- Blender
- TVPaintAnimation
- OpenToonz
- ClipStudioPaint
- SynfigStudio
- Dragonframe
- Moho(AnimeStudio)
- Pencil2D
「Adobe Animate」は多機能で、初心者からプロまで幅広いユーザーに支持されています。「Toon Boom Harmony」もプロのアニメーターに愛用され、キャラクターアニメーションに強い点が特徴です。「Blender」は3Dアニメーションに特化し、無料で利用できるため、コストを抑えたい方におすすめです。
パソコン用ソフトを使用することで、高品質なアニメーションを効率よく制作できます。アニメーション制作のプロセスがスムーズになり、短い時間で完成度の高い作品を作り上げることが可能です。
スマホ・タブレット用アプリ
スマホやタブレット用のアプリを使用することで、さまざまなスタイルのアニメーションを簡単に作成できます。インターフェースが直感的で使いやすいため、初心者でもすぐに操作を覚えられます。人気の高いアプリは、以下のとおりです。
- FlipaClip
- AnimationDesk
- RoughAnimator
- Toontastic3D
- StopMotionStudio
「FlipaClip」は手描きアニメーションの作成に優れ、フレーム単位で編集が行えます。「Toontastic 3D」は子ども向けのデザインで、創造力を引き出すためのツールとして最適です。スマホ・タブレット用アプリを使うことで、パソコンがなくても本格的なアニメーション制作が可能です。
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アニメーションの作り方
アニメーションを作る際は、以下のステップで行います。
- 構想を練る
- 絵コンテを作成する
- 原画を描く
- 中割りを描く
- 編集ツールで動画化する
アニメーション制作の一連の流れを理解し、各ステップを丁寧に行うことで、高品質なアニメーションが作れます。
構想を練る
構想を練る理由は、作品全体のクオリティや一貫性を保つためです。曖昧なイメージでスタートすると、途中で方向性がブレてしまい、完成度が低くなりがちです。構想を練る際は、以下のポイントを押さえましょう。
- テーマの決定:「友情」「冒険」「成長」など、作品の核になる要素を選ぶ
- キャラクター設定:主人公やサブキャラクターの性格や背景を詳細に描く
- ストーリーボードの作成:シーンごとの流れや重要なカットを視覚的に表現する
情報を元に色彩設定やデザイン、タイムラインを設計しましょう。全体のイメージがまとまりやすくなります。しっかりと構想を練ることで、制作過程がスムーズに進み、完成度の高いアニメーション作りが可能です。構想を練ることは、絵コンテの作成や原画の描き込みにも役立ちます。
絵コンテを作成する
絵コンテを作成する際に重要なことは、シナリオにもとづいてシーンを割り振ることです。ストーリーがどのように展開されるかが明確になります。各シーンの重要なカットを描くことで、視聴者に伝えたいメッセージや感情を効果的に表現できます。絵コンテの作成は、以下の点に注目して取り組んでください。
- シーンの順序を決め、全体の流れを確認する
- キャラクターの動きや表情を詳細に描写する
- カメラアングルや視点を設定する
絵コンテを丁寧に作成すると、視覚的な魅力が増します。セリフや音楽のタイミングを書き留めることも大切です。書き留めた内容は、シーン間を自然につなぎ合わせる際に活用できます。全体のタイムラインの作成で、各シーンの長さやテンポを調整できます。
原画を描く
原画は、キャラクターの動きのタイミングや表現力を高めるための基盤です。アクションシーンや感情の変化が激しい場面では、原画でキャラクターの姿勢や表情を詳細に描く必要があります。中割りを描く際のガイドラインになるので、ディテールや特徴を正確に描写しましょう。
原画がしっかりと描かれていると、アニメーション全体の品質が向上します。キャラクターやオブジェクトの動きが滑らかで自然になり、視聴者にとって魅力的な作品になります。原画を描く段階で手を抜かずにしっかりと作業することが大切です。
中割りを描く
中割りを描くと、原画の間をスムーズにつなぎ、動きを自然に見せられます。効果的に中割りを描くために、以下のステップを踏みましょう。
- 動きの軌跡を確認する
- 中間フレームを追加する
- タイミングを調整する
キャラクターの動きを自然にするためには、細かな動きや表情の変化も見逃さずに描く必要があります。
編集ツールで動画化する
編集ツールで動画化するためには、適切な動画編集ソフトを選びましょう。ソフトを準備した後は、以下の手順で動画化します。
- ソフトに原画と中割りを取り込む
- タイムラインに画像を正確に配置する
- フレームレートを設定する
- 画像間のトランジションを追加する
- 音声や効果音を追加する
プレビューで動画を確認し、編集の完了後に動画を書き出します。さまざまなプラットフォームで共有が可能です。
アニメーション作りに役立つ技術
視覚的に優れたアニメーション作りに役立つ代表的な技術を紹介します。
フォロースルー・オーバーラッピングアクション
フォロースルー・オーバーラッピングアクションは、動きの余韻と連続性を持たせる技術です。キャラクターや物体が動いた後も、動きが完全には止まらず、少しの余韻が残ることで自然な動きを表現できます。
- フォロースルー
- 主要な動作が完了した後に続く余韻の動きのことです。キャラクターが急に止まったときに、髪の毛や服がまだ揺れているなどが当たります。フォロースルーによって、キャラクターの動作が自然に見えます。
- オーバーラッピングアクション
- 異なる速度で動く複数の部分がある動作のことです。キャラクターがジャンプしたとき、体の主要部分が先に動き、後に腕や足が続いて動くことが該当します。異なる部分がタイミングをずらして動くことで、視覚的なリアルさが増します。
フォロースルーやオーバーラッピングアクションを取り入れる際には、綿密なタイミングの調整が必要です。タイミングがずれると、動きが不自然に見えます。フォロースルーとオーバーラッピングアクションをマスターすることで、視聴者に魅力的な映像を提供できます。
アンティシペイション
アンティシペイションは、動きを予告し、観客に次のアクションを予測させる技術です。キャラクターがジャンプする前に膝を曲げたり、パンチをする前に腕を引く動きがアンティシペイションです。アンティシペイションはコメディや緊張感を高める効果もあります。
アンティシペイションの上手な使用で、アニメーションがダイナミックに見え、リアルさが増します。
ステージング
ステージングは、キャラクターやシーンの配置を効果的にする技術です。視覚的な要素の強調で、観客がシーンの焦点やキャラクターの動きに自然と目を向けるように誘導できます。キャラクターの動きを際立たせるために背景をシンプルにすることも効果的です。
ステージングの活用で、シーン全体の構図が計画され、観客に伝えたい情報が明確になります。
スローイン・スローアウト
スローイン・スローアウトは、動きの始まりと終わりを自然に見せる技術です。開始部分や終了部分の動作を穏やかに描くことで、動き全体が滑らかに見えます。手を振る動作では、振り始めと振り終わりがゆっくりとし、途中が速くなるように描きます。
キャラクターがジャンプする場面を考えてみてください。地面から離れる瞬間や着地する瞬間に動きがゆっくりで、中間で一気に速くなると、ジャンプの動きが自然で滑らかに見えます。スローイン・スローアウトを取り入れることで、アニメーション全体が視覚的に心地よくなり、リアルな動きを表現できます。
スクワッシュ・ストレッチ
スクワッシュ・ストレッチは、物体の変形を用いて動きを強調する技術です。スクワッシュは物体が圧縮されることを意味し、ストレッチは物体が引き伸ばされることを意味します。物体やキャラクターを動きの中で変形させ、力強さやスピード感を表現します。
ジャンプして地面に着地する瞬間に体がつぶれるような動きがスクワッシュ・ストレッチです。スクワッシュ・ストレッチを取り入れることで、動きのリアリティとダイナミズムが向上します。弾性のある物質やキャラクターに有効で、視覚的な興味を引きつける効果があります。
アーク
アークは、自然な軌跡を描く動きを作る技術です。自然界では物体が移動する際、直線的な動きよりも曲線的な動きをすることが多いです。アークを適切に取り入れることで、キャラクターの動きに一貫性を持たせます。キャラクターが歩く動作では、足や腕の動きが滑らかな曲線を描くことで、リアリティが増します。
アークを意識して円弧や曲線を描くように動かすと、滑らかで自然な動きを表現可能です。自然な動きには重力や慣性が影響しており、模倣することで視覚的に心地良いアニメーションが生まれます。アークは動作の開始から終了までを自然に見せるために不可欠です。
アピール
アピールは、キャラクターやアクションを魅力的に見せる技術です。視覚的に魅力的なデザインや動きを取り入れることで、観客の興味を引きつけます。アニメーションでは、キャラクターの表情や動作に個性を持たせ、魅力的に描くことが大切です。
色彩や陰影を上手に使用すると、キャラクターやオブジェクトに立体感が生まれます。キャラクターの表情や動きに感情を持たせることで、生き生きとした印象を与えます。全体のビジュアルに統一感を持たせることもアピールの一環です。視覚的なリズムを作ることで視聴者を飽きさせません。
アニメーションの作り方に関するよくある質問
アニメーションの作り方に関するよくある質問をまとめました。
アニメーション作りにかかる時間は?
アニメーション作りにかかる時間は、作品の種類や規模によって大きく異なります。1分程度の短編アニメーションでも数週間~数か月かかることがあります。テレビシリーズの1エピソード(約20分)は通常数か月の制作期間が必要です。劇場版アニメーションはさらに長く、数年単位で制作されることが多いです。
大規模なチームと高い予算があれば、質の高いアニメーションを短期間で制作できます。一方、小規模なチームや低予算の場合、制作期間を縮めることは困難です。使用する技術によっても製作期間は変化します。
アニメーション作りでは、各工程が連携して進行するため、全体の制作期間は長くなります。アニメーション制作は、以下の工程が不可欠です。
- キャラクターデザイン
- 背景美術
- アニメーション
- 声優録音
- 音楽制作
さまざまな工程を踏む必要があるため、アニメーション作りにかかる時間が長くなる傾向があります。
無料でアニメーションは作れる?
無料でアニメーションを作ることは可能です。無料のソフトやアプリを利用すれば、初心者でも手軽に始められます。「OpenToonz」や「Pencil2D」といった無料のデスクトップソフトは使いやすくおすすめです。「Blender」は3Dアニメーション作成に適しており、プロレベルの作品も作れます。
スマートフォンやタブレットの場合「FlipaClip」や「Animation Desk」などの無料アプリがあります。基本的なアニメーション作成に必要な機能がそろっていますが、一部機能が制限されることが多いです。プロジェクトの規模によっては有料版が必要になる場合があります。
オンラインで提供されている無料のチュートリアルやガイドも多く、初心者でもアニメーション作成のスキルを段階的に磨けます。まずは、無料アプリでアニメーション作りを始めることがおすすめです。
まとめ:アニメーションテクニックで動画編集!
アニメーション作りには多くのステップと専門的な技術が求められます。しかし、適切なツールやソフトウェアをそろえ、基本的な技術を身に付けることで誰でも始められます。パソコンやタブレット、ペンタブなどのハードウェアと、専用のソフトやアプリを活用して、効率的に作業を進めましょう。
アニメーション作成の工程を丁寧に行うことで、クオリティの高いアニメーションが完成します。フォロースルーやオーバーラッピングアクションなどのアニメーション技術を駆使して、魅力的な作品を制作しましょう。初心者でも挑戦する価値は十分にあります。
アニメーション作りは時間とコストがかかる場合があります。着実に準備と計画を進め、効率よく進めましょう。