【初心者必見】Premiere Proトリミングのメリット3選と操作方法を解説

  • 初心者でもPremiere Proで効率的にトリミングできる?
  • Premiere Proの機能を十分に使いこなせるか不安
  • トリミング作業で思い通りの編集ができない

副業として動画編集を始める場合、収入アップの鍵となるのは作業効率を上げることです。トリミングは動画編集の基本でありながら、正しい方法を知らないと時間がかかってしまいます。

この記事では、Premiere Proでトリミングするメリットやトリミングの方法をまとめました。記事を読めば初心者でもトリミング作業の効率が上がり、月10万円の副収入目標達成に一歩近づけます

トリミングをマスターすれば、編集時間を半分以下に短縮することも可能です。トリミング作業を効率化すれば、クライアントからの修正依頼に素早く対応でき「仕事が早い」と評価されやすくなります。

目次

Premiere Proでトリミングするメリット

Premiere Proでトリミングするメリットは以下のとおりです。

  • 精度の高い編集ができる
  • 不要な部分を簡単に削除できる
  • 2つの動画を並べて表示できる

» Premiere Proの使い方を基本操作から実践的なテクニックまで解説!

精度の高い編集ができる

Premiere Proは数フレーム単位で微調整でき、精密な編集が可能です。秒単位の精密な編集は、視聴者が違和感を感じない自然な映像の切り替わりを作成できます。

精度の高い編集ができるPremiere Proのトリミング機能は以下の4つです。

  • フレーム単位の移動機能
  • 波形表示機能
  • 複数トラックの同時編集
  • 数値入力による編集

フレーム単位の移動機能では、コマ送りしながら最適な切り替わりポイントを見つけられます。Premiere Proの波形表示機能は音声の切れ目を視覚的に確認でき、より正確な編集が可能です。時間や位置を数値入力できるため、再現性が高い作業ができる点もPremiere Proの強みです。

未経験者でも、Premiere Proを使えばプレビュー機能でリアルタイムに確認しながらトリミングできます。

不要な部分を簡単に削除できる

Premiere Proでは、ワンクリックやショートカットキー(Alt+Delete)で不要な部分を手軽に削除できます。動画の以下の編集に効果的です。

  • 余分な間や失敗シーン
  • まとまりのない部分
  • 映像のノイズや音声の途切れ
  • 冗長な説明部分

削除した部分は自動的に詰まるため、自然な流れの映像になります。編集前の素材は保存され、削除した素材はいつでも復元可能です。

2つの動画を並べて表示できる

Premiere Proのトリミングでは、2つの動画を上下や左右に並べて同時に表示できます。動画を並べる機能は、比較動画や対談動画など2つの映像を視聴者に同時に見せたい場合に便利です。

2つの動画を並べて表示するには「分割画面」エフェクトを使います。Premiere Proの分割画面は直感的に操作でき、初心者でもスムーズに編集できます。

Premiere Proの分割画面で、より細かい調整をしたい場合は以下の方法が効果的です。

  • マルチカメラ編集機能
  • ネストシーケンス機能
  • ピクチャー・イン・ピクチャー効果

上記の機能を活用すれば複数の映像を柔軟にレイアウトでき、より洗練された画面構成が可能です。

Premiere Proのトリミングに使う4つのツール

Premiere Proでトリミングするときに使うツールは以下のとおりです。

  • リップル編集ツール
  • スリップツール
  • スライドツール
  • ローリング編集ツール

リップル編集ツール

リップル編集ツールは、クリップの長さを変更した際に後続のクリップを自動的に移動させるツールです。

リップル編集ツールを使うと、編集者はタイムライン上の隙間を手動で調整する手間が省けます。リップル編集ツールの最大の特徴は、編集の流れを止めることなく不要部分を素早くカットできる点です。

リップル編集ツールを使うメリットは以下のとおりです。

  • 自動的な隙間の埋め合わせ
  • 全体的な尺の維持
  • 連続編集での作業効率向上
  • 音声と映像の同期保持

リップル編集ツールは、クリップの開始点や終了点の素材の端をドラッグするだけで簡単に長さを調整できます。編集のやり直しや取り消しもリップル編集ツールなら簡単にでき、初心者にも使いやすいツールです。

スリップツール

スリップツールはクリップの表示部分だけを変更できる便利な機能です。

スリップツールの特徴は、クリップの長さや位置を変えずに表示内容だけを調整できる点です。スリップツールではクリップを選択した状態で、素材の最適な表示部分を見つけられます。

スリップツールが役立つ場面は以下のとおりです。

  • 長い撮影素材の最適化
  • 登場人物の動きの調整
  • 表情の切り替え最適化
  • 複数カメラの映像切り替え調整

スリップツールは、細かなタイミングの調整が求められる場面で映像の自然な流れを保ちたいときに効果的です。

スライドツール

スライドツールはクリップの内容を変えずに、タイムライン上の位置だけを移動させることが可能なツールです。

スライドツールは移動したいクリップを選択してドラッグするだけで使用できます。スライドツールを使うと前後のクリップの長さが調整されます。

スライドツールが役立つ場面は以下のとおりです。

  • 複数クリップ間のシーン位置変更
  • 動画全体の長さ維持
  • 視覚的なタイミング調整

スライドツールを使用すれば、動画全体の長さを変えずにシーンの配置を柔軟に調整できます

ローリング編集ツール

ローリング編集ツールは、2つの隣接するクリップの編集点を同時に調整できる便利な機能です。動画全体の長さを変えずに、クリップ間の切り替えポイントだけを微調整したいときに使用します。ローリング編集ツールの特徴は、1つ目のクリップの終了点と2つ目のクリップの開始点を同時に移動させることができる点です。

ローリング編集ツールが役立つ場面は以下のとおりです。

  • 映像のリズム感やテンポの調整
  • トランジションのタイミング調整
  • 多カメラ編集
  • 音楽や台詞に合わせた調整

切り替えタイミングを細かく調整することで、映像全体のまとまりや自然な流れを作りやすくなります。

Premiere Proでトリミングする方法

Premiere Proで実際にトリミングする手順は以下のとおりです。

  1. タイムラインパネルからトリミングしたいクリップを選択
  2. プログラムパネルでクリップをダブルクリック
  3. 素材の端をドラッグして位置を調整

1.タイムラインパネルからトリミングしたいクリップを選択

まずはタイムラインパネル上で、トリミングしたいクリップを左クリックで選択します。複数のクリップを選択する方法は個別のクリップを選択する場合と、連続したクリップを選択する場合で異なります

それぞれのクリップ選択方法は以下のとおりです。

  • 個別のクリップ:Ctrlキーを押しながら各クリップをクリック
  • 連続したクリップ:Shiftキーを押しながら範囲の最初と最後のクリップをクリック

2.プログラムパネルでクリップをダブルクリック

選択したクリップをプログラムパネルでダブルクリックすると、ソースモニターに切り替わります。ソースモニターに切り替わることによって、素材の詳細な編集作業を効率的に行うことが可能です。ソースモニターでは、編集したい動画クリップの開始点と終了点を正確に設定できます。

ショートカットキーを使えば、作業がさらに速くなります。Iキーを押すと開始点、Oキーを押すと終了点を簡単に設定できるので覚えておくと便利です。

3.素材の端をドラッグして位置を調整

最後に素材の端をドラッグしてトリミングします。マウス操作によってクリップの長さを調整するだけで、必要な部分だけを残すことが可能です。左端をドラッグすると開始点が変わり、右端をドラッグすると終了点が変わります。

より精密な編集を行いたい場合は、以下のショートカットキーなどを活用しましょう。

  • シフトキー:押しながらドラッグでスナップ機能が有効になる
  • Ctrlキー:押しながらドラッグでリップル編集モードになる
  • 端をダブルクリック:クリック側の素材全体を表示する

Premiere Proでトリミングするときの注意点

Premiere Proでトリミングするときの注意点は以下のとおりです。

  • 元の素材は変更されない
  • トリミング後のクリップを再生して確認する
  • オーディオやビデオの同期状態を確認する

元の素材は変更されない

Premiere Proではトリミング作業をしても、元の動画ファイル自体は変更されません。あくまで編集上の「見せ方」を変えているだけなので、素材の容量や保存先には注意が必要です。しかし、素材を間違ってカットしても元に戻すことができるため、初心者でも安心して作業できます。

編集しても元素材のファイルには影響がない編集方法を「非破壊編集」といいます。Premiere Proは非破壊編集を採用しているため、元の素材が変更されることはありません。

トリミング後のクリップを再生して確認する

トリミングしたクリップの再生確認を怠ると、ミスに気づかず納品するリスクがあります。トリミング後にクリップを再生して確認する際のポイントは以下のとおりです。

  • 再生ボタン/スペースキー
  • 映像の切れ目
  • 音声と映像の同期
  • ジャンプカット(同じシーンの途中のショットをつなぎ合わせる編集手法)
  • トランジション(カットとカットのつなぎ目を自然に見せる効果)
  • 全体の流れ

問題を見つけた場合は、すぐにクリップを元に戻して再調整しましょう。

オーディオやビデオの同期状態を確認する

オーディオとビデオの同期のミスは、映像と音声がズレる原因になります。Premiere Proでトリミングをする際は、オーディオとビデオの同期状態を常に確認しておくと安心です。リンクされたオーディオ・ビデオクリップをトリミングする場合、同期は自動的に維持されます。

リンクが解除されている状態であれば、手動で同期を調整します。同期ずれが発生した場合は「同期」機能での修正が必要です。ショートカットキー「Alt+/」を使えば、選択したクリップの同期状態をすぐに確認できます。音声波形を表示して視覚的に同期状態を確認する方法も効果的です。

Premiere Proのトリミングに関するFAQ

Premiere Proのトリミングに関するよくある質問をまとめました。

  • トリミングとカットの違いは?
  • トリミングが反映されないときの対処法は?
  • トリミング後のクリップが切れてしまうときの対処法は?
  • オーディオトラックとのリンク編集方法は?

トリミングとカットの違いは?

トリミングとカットは、編集方法と目的が異なります。

トリミングカット
目的クリップの端を調整して短くするクリップを途中で分割して複数のパートに分ける
使用場面冒頭や末尾の不要な部分を削るとき不要なシーンを途中で切り取りたいとき
結果1つのクリップの長さが変わる1つのクリップが2つ以上に分割される
編集方法クリップの端をドラッグまたはトリミングツールを使用レーザーツールなどでカットポイントを入れる

トリミングはタイムライン上での時間調整に最適で、カットは不要なシーンの完全削除や映像の分割に適しています。

トリミングが反映されないときの対処法は?

トリミングが反映されない場合の対処法は以下のとおりです。

  • ソフトウェアを再起動する
  • プロジェクト設定とシーケンス設定が合っているか確認する
  • トリミング専用のツールを選択しているか確認する
  • トリミングモードになっているか確認する
  • プレビューレンダリングを確認する
  • クリップの使用可能範囲を確認する
  • 元素材の確認をする
  • ソフトウェアのアップデートを確認する
  • 環境設定をリセットする(Edit > Preferences > General > Reset Preferences)
  • GPU加速の設定を確認する
  • キャッシュファイルを削除する

初心者の場合、まずは正しいツールを選択していることを確認しましょう。

トリミング後のクリップが切れてしまうときの対処法は?

トリミング後のクリップが切れる原因は、主にソースメディアの長さを超えた編集を行っていることにあります。タイムライン上で「クリップ」→「フレームを表示」→「メディアの限界」を選択すると、ソースメディアの実際の長さがわかります

トリミング後のクリップが切れてしまうときの具体的な対処法は以下のとおりです。

  • ソースモニターでクリップを開く
  • プロジェクトパネルでプロパティ確認する
  • 速度・デュレーションの確認する
  • ネスト化シーケンスの確認する
  • プロジェクト設定・メディアの解像度・フレームレートの一致を確認する
  • レンダリングキャッシュをクリアして再生成する

トリミングの際は「リップル編集」モードを使用するとギャップが生じにくくなります。Premiere Proを最新バージョンにアップデートすることで、バグが修正され問題が解決することもあります。

オーディオトラックとのリンク編集方法は?

オーディオトラックとビデオトラックのリンク編集は「リンク選択」を使います。「リンク編集」によって、オーディオとビデオを同時に編集することが可能です。Premiere Proでは、オーディオとビデオは通常リンクされた状態で配置されます。

オーディオトラックとビデオトラックを個別に編集したい場合は、リンクの解除が必要です。リンク解除はタイムライン上のクリップを右クリックして「リンク解除」を選択します。リンクを解除することで、J/Kカット(※)のような高度な編集テクニックが使えるようになります。

※ J/Kカットとは、ビデオよりオーディオを先に(または後に)始めるテクニック。自然な場面転換に役立つ。

まとめ

Premiere Proの強みは精度の高い編集が直感的にできることにあります。Premiere Proの各種トリミングツールを使いこなせば、効率的で質の高い動画編集が可能です。

Premiere Proを使ったトリミングの魅力は以下のとおりです。

  • 初心者でも直感的に使いやすい仕様になっている
  • 多彩なトリミングツールで編集作業を効率化できる
  • ショートカットキーや数値入力で精密なコントロールができる
  • 元素材を保持により修正や再編集が安心してできる

動画編集の副業を検討している方にとって、Premiere Proのトリミングは効率化を助けるツールとなります。トリミングの基本技術と各種ツールを習得し、副業収入月10万円の目標を達成しましょう。
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