ギターの音を山彦(やまびこ)のように反響させる「空間系」エフェクターのディレイ(DELAY)。
演奏する楽曲によってはギターソロだけでなくイントロでもよく使われるメジャーなエフェクターです。
そんなディレイ活用方法のW(ダブル)掛けをご存じでしょうか?
ディレイのW(ダブル)掛けとは異なるタイミングのディレイを2つ重ねる音作り法です。
W(ダブル)掛けを使用した楽曲としてLUNA SEAの「IN SILENCE」が有名です。
今回はLUNA SEA「IN SILENCE」のW(ダブル)掛けの再現方法を紹介します。
W(ダブル)掛けを設定するにはBPM(曲のテンポ)と各音符の値を使って計算する必要があります。
この記事ではGT-10の設定方法と合わせてディレイタイムの計算方法を紹介します。
■ディレイの設定をしよう!
- 音符ごとのディレイタイムの計算方法を知りたい
- BPM(曲のテンポ)を調べたい
- GT-10のW(ダブル)掛けの設定方法を知りたい
- ディレイのW(ダブル)掛けの再現音を聴きたい
各音符ごとのディレイタイムの計算方法を知りたい方は是非、参考にしてください。
GT-10はLUNA SEAのSUGIZO氏も実際に使用したほどのハイクオリティのマルチエフェクターです。
多機能でコンパクトエフェクターを複数揃えなくてもこれ1台で様々なエフェクトを再現することができるのでイチオシのマルチエフェクターです。
実際の設定方法と試奏動画を合わせて紹介しますので音作りの参考になれば幸いです。
ディレイと合わせて必須のエフェクト、リバーブについてはギターソロ必須エフェクト【リバーブ】でギター音作り【GT-10】を参考にしてください。
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ディレイタイムの計算方法
ディレイタイムを計算するためにはいくつか知っておかなかなければいけない値があります。
各値の調べ方と活用する値を紹介します。
ディレイ計算式と値について
ディレイタイムの計算式は以下の通り。
60000÷BPM×各音符の値=ディレイタイム
■計算に使用する値について
- 60000・・・60秒(1分)をミリセカンド(1/1000秒)にした値
- BPM・・・Beat Per Minuteの略(1分間の拍数の値:曲のテンポ)
- 各音符の値・・・全音符を4とした場合の各音符の間隔の値
1と3の60000と各音符の値は固定された値です。
2のBPMは演奏する楽曲のBPMを使用するので調べる必要があります。
BPMはバンドスコア(楽譜)などで確認することができます。
バンドスコア(楽譜)の最初の上部にある♩=***と記載されている***の部分の値です。

楽譜をもっていない場合はBPMを計測できる無料アプリが便利です。

各音符の値はなかなか覚えられないので、間違えないように表を確認して使用しましょう。
わたしも覚えられないので、毎回確認しています。

ディレイタイムの計算
実際に計算をして値を算出します。

試奏するLUNA SEAの楽曲「IN SILENCE」のBPM値は138です。
BPM138のディレイタイムの音符別の一覧は下記のようになります。
音符名 | ミリ秒 | ÷ | 曲のBPM | × | 音符の値 | = | ディレイタイム |
2分音符 | 60000 | ÷ | 138 | × | 2 | = | 869.5652174 |
4分音符 | 60000 | ÷ | 138 | × | 1 | = | 434.7826087 |
8分音符 | 60000 | ÷ | 138 | × | 0.5 | = | 217.3913043 |
16分音符 | 60000 | ÷ | 138 | × | 0.25 | = | 108.6956522 |
32分音符 | 60000 | ÷ | 138 | × | 1.25 | = | 543.4782609 |
付点2分音符 | 60000 | ÷ | 138 | × | 3 | = | 1304.347826 |
付点4分音符 | 60000 | ÷ | 138 | × | 1.5 | = | 652.173913 |
付点8分音符 | 60000 | ÷ | 138 | × | 0.75 | = | 326.0869565 |
付点16分音符 | 60000 | ÷ | 138 | × | 0.375 | = | 163.0434783 |
付点32分音符 | 60000 | ÷ | 138 | × | 0.1875 | = | 81.52173913 |
BPM「138」のディレイタイムは、付点8分音符は「0.75」と2分音符の値「2」の2つを計算します。
■BPM138の付点8分音符と2分音符のディレイタイム
- 付点8分音符・・・60000÷138(BPM)×0.75=326.0869・・・
- 2分音符・・・60000÷138(BPM)×2=869.5652・・・・
ディレイタイムは四捨五入し、付点8分音符は326、2分音符は870とします。
ディレイタイムを計算できたのでGT-10にディレイをエフェクトしていきます。
GT-10のダブル掛け設定方法
GT-10の設定をしていきます。
W(ダブル)掛けなのでEFFECTS SELECTの「DELAY」とFX-1の「SUB DELAY」の2つを使用します。
それぞれのディレイに計算したディレイタイムで設定を行います。
付点8分音符の設定
EFFECTS SELECTのDELAYに付点8分音符のアサイン(割り当て)設定をします。
DELAYボタンを2回押して設定画面に切り替えとエフェクトをONにします。

カーソルボタンとダイヤルを使用してディレイの設定をします。
設定は以下の通り。Dly Time(ディレイタイム)は前もって計算した付点8分音符の326にします。
■付点8分音符の設定
- Type:Single
- Dly Time:326
- Feedback:25
- High Cut:FLAT
- Effect Lev:100
- DirectLev:100
設定が完了したらWRITEボタンを2回押して保存します。

このとき注意してほしいのは保存方法が上書き保存ということです。
一回目のWRITEボタンを押した後に出てくるパッチナンバーの選択画面でダイヤルを回したり、ナンバーペダルを押してしまうと意図しないパッチに上書き保存してしまうことも。
保存をする前にパッチナンバーを十分に確認してから保存しましょう。
2分音符の設定
次は2分音符のディレイをFX-1のサブディレイ(SUB DELAY)にアサイン(割り当て)します。
サブディレイはFXの34番目のエフェクトです。(一番最後にあります)
FX-1のボタンを2回押すと設定画面を切り替わり、ボタンが点灯し機能がONになります。

ダイヤルとカーソルボタンを使用して各パラメーターを設定していきます。
設定は以下の通り。Dly Time(ディレイタイム)は事前に計算しておいた870に設定します。
■2分音符の設定
- Dly Time:870
- Feedback:25
- High Cut:FLAT
- Effect Lev:100
- DirectLev:100
EFFECTS SELECTのDELAYとは違って設定できるパラメーターは少なめです。(あくまでSUB【サブ】ということですね)
設定が完了したら保存するパッチナンバーが間違いないことを確認して保存します。
WRITEボタンを2回押して保存。

これでディレイの設定は完了しました。
ディレイも空間系のエフェクトなので接続順番はギターよりではなくアンプよりに配列します。
ディレイ効果が上手く得られない場合は配列が正しい位置に配置されているか確認しましょう。
エフェクトの接続順番の変更はFX CHAIINで設定できます↓

特にFXを使用する場合は使用するパッチの初期配置がギターよりに配置されていることが多いので確認が必要です。
ディレイダブル掛けの再現動画
実際にLUNA SEAの「IN SILENCE」を試奏してのがコチラ。
W(ダブル)掛けの効果がしっかり再現できました。
W(ダブル)掛けは計算方法が分かればだれでも再現することができる設定です。
付点8分音符のW(ダブル)掛けの設定方法を知っていると他の楽曲にも応用できます。
■付点8分音符の楽曲
- Lost World
- 宇宙の詩~Higher and Higher~
PRE AMPの設定は下記の通りです。
■PRE AMPの設定
- TYPE:5150Drive
- GAIN:60
- Bass:50
- Midle:50
- Treble:50
- Presence:50
- Gain Sw:Midle
- Solo Sw:On
- Solo Level:50
PRE AMPのシート1での設定はDual L/Rでディレイを左右にふっています。
ギター演奏のパートの切り替え時にパッチ切替をする際、ディレイ音の余韻を残す設定も必要に応じて行いましょう。
設定方法が知りたい方はこちらを参考にしてください↓

まとめ:ディレイタイムの計算方法を知ろう!
今回はディレイのW(ダブル)掛けとその計算方法について紹介しました。
■ディレイの設定をしよう!
- 音符ごとのディレイタイムの計算方法を知りたい
- BPM(曲のテンポ)を調べたい
- GT-10のW(ダブル)掛けの設定方法を知りたい
- ディレイのW(ダブル)掛けの再現音を聴きたい
ディレイはエフェクトするだけで効果が得られやすいエフェクターなので、細かい設定を気にせずに使用してきました。
ちなみに適当に設定していた動画もご紹介します。聴き比べすると違いが分かりますね。
LUNA SEAの「IN SILENCE」では付点8分音符と2分音符のディレイ設定をW(ダブル)掛けしています。
細やかな設定が求められる楽曲の設定も知識がなかったため適当なセッティングで演奏していました。
以前、関ジャム(TV)で名曲リフ30選の回があり、SUGIZO氏が「IN SILENCE」の解説をしてくれたことでディレイ設定に種類があることを知りました。
通常、ダブル掛けをするにはディレイエフェクターが2個必要になります。
ですがGT-10にはディレイと合わせてサブディレイ(SUB DELAY)機能があるのでGT-10があれば1台でW(ダブル)掛けが再現できます。
GT-10はフリマサイトで2万円を下回る価格で購入することができます。
わたしは箱・説明書付きで16,000円で購入することができました。(ちなみにGT-100は2万円は超えます)
コスパが良く高性能なエフェクターですのでエフェクター選びに迷っている方は是非、ご検討ください。
音楽録音ソフトはCakewalk by BandLab、動画編集ソフトにはFilmoraを使用しています。



Filmoraを使って動画投稿をする方法はこちらで紹介しています。演奏動画投稿に興味のある方や、始めたい方はご参考に。
この記事がきっかけで演奏動画を投稿する仲間が増えれば幸いです。
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